引っ越しがきっかけで、ミニマリズムを考える

最近、新しいマンションに引っ越してきた。

数年前も同居人だった友達ともう一度ルームシェアすることにしていた。彼の引っ越しの日に、共通の友達と手伝いに行っていた。借りた引っ越しトラックの積載量いっぱいに積んだ挙げ句、残ったものはまだあって車に載せなければいけなかった。最初から最後までずっと全員揃って働いて、終わったのは約8時間後だった。

一方は僕一人、約1時間で車に全ての所有を載せて、もう一時間でマンションに行って、30分で荷物を降ろし終わった。

もちろん、意味のある比較だと言い切れるわけじゃない。前に住んでいたマンションは家具付きだった。ソファも、テーブルも、電気レンジさえも持つ必要はなかった。同居人は自分のものを共用にするのはためになるし、本当にありがたい。

だが違うもの同士の比較とも思わない。荷解きしている今、「あいつ、なんでこんなの持ってる?」と思うのはよくあることだ。たとえ純粋に装飾的なセラミックのお玉杓子とスプーンレストなら、まあ、置物にすればいいだろう。だが戸棚の中に見たらマグカップ32個もあるなんて、場所を取りすぎない?

僕が思うに、ミニマリズムは「できるだけものは持たない」と言うより、「持つなら必要なもののみ・必要なら持つべし」と言うことである。流石の僕でも、引っ越しの際でいらない物はぎょうさん出てきたので、グッドウィル(中古品販売の非営利団体)に施そうと思っている。にも関わらず、ある必要なもの(風呂マットや、部屋用のゴミ箱や、電気レンジなど)はまだ買っていない。そろそろ買わないと。

引っ越しの日がやってくると、所有の量が痛いほどわかる。置き場の奥にしまい込んだものは忘れがちだよね。でも、いつかなんとかしなくてはいけなくなる。荷造り、階下へ運び、車に載せて下ろし、階上へ運び、荷解き、その繰り返し。次の引っ越しの日に大事なものだけで行けるように、これからも生活を送ろう。